自分の精神史を正当に把握しよう

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 自分を性格分類で判断しようとすると、無理があり、訳が分からなくなる。

 だったら、どうすればよいのでしょうか?

 それには、一度自分の精神史を、
 過去の事実として
 目をそらさずチェックしてみること...
 
 過去の校正をしてみること、なのです。

 これは、自分を正当に理解するために非常に有益であるだけでなく、
 あなたが気づいていない性格的な偏りの部分を補正する
 重要なきっかけを得ることが出来るのです。

 人間関係の第一歩は

 ・自分を正当に理解し (「正確に」ではない)
 ・自分を肯定し、好きになり
 ・自分を過不足なく表現すること

 ...から、始まります。

 今回は自分という人間をどう理解していけばよいのか、について考えてみましょう。


  


 自分を的確に理解する、ということは簡単なようですが、実は意外と難しいことなのです。

 (最初に私は
 「自分を性格分類で判断しようとすると、無理がある」と、
 あっさりと言ってしまいましたが、
 じつは、自分を理解することは、メビウスの輪のような、錯覚構造があるのです。
 この問題については、1章を必要としますので次回に回します)
 

 実際に、自己理解を深めることによって、
 あなたが抱える多くの悩み・問題が解決されてしまうほどです。

 自分を理解することは、それ自体が自己救済になるので、
 後の2つの課程は、スムーズに進みます。

 たとえば、
 自分に自信がない、自分を好きになれない...という方がいらしゃいます。

 すると、自分をオープンに表現できず、
 ひとを好きになっても、
 愛されたいと望む気持ちにメンタルブロックが働いてしまう

 どうせ私なんか...という気持ちが、幸福から逃げていく方向に向いてしまう

 相手にとっても、
 「自分が好き。こんな自分をあなたも好きになってほしい」
 と自分を肯定し、自信をもっていて、
 自分を輝かせているひとの方に、はるかにひかれます。


 自分を正しく理解して、自分を肯定できるということは、良好な人間関係のスタートですね。


 そこで、あなたにお勧めしたいのが、自分の精神年表を作ることなのです。
 プラス思考で無理矢理自分を変えようとして、結局失敗に終わるよりも、
 自分の性格形成を検証することの方が、はるかに本質的で重要なことです。


 年表にはエクセルのシートが便利です。
 このシートに、西暦、和暦、年齢、学年・会社などの所属、居住地、出来事、自分の対応と結末、完了・未完了、後処理

 ...などの項目を設定して、
 思いつく限りのことを、記入していきます。


 (1) 西暦から居住地までの項目は、自分の過去を思い出す場合の目安になるものです。

 (2) 出来事は、自分に深い関係のあることがらですね。
   特に、自分の人生や運命の転換点となったと思われる事柄は、セルの色を変えて目立つように。

   性格形成、特に人間関係の問題は、一過的な出来事でなくとも列記します。
   家族関係、母親、父親との精神的な問題などですね。

 (3) それらのことに自分はどのような行動や対応をとり、結末はどうだったのか?
   それに対して、自分はどう納得したのか、しなかったのか?
   完了・未完了をはっきりさせて下さい。

   ここで一番重要なことは、自分の心の中で決着をつけていない事柄をまず書き出すことです。
   特に女性の場合、感情的な記憶が強くて、思い出したくない嫌な記憶の闇があるのでは...

   しかし、嫌な記憶を心の片隅に押しやることこそが、
   あなたの(人間関係の)悩みの根本原因なのです。
   自分の心を自分で偽ることは、決して出来ないのですから。

 (4) 徹底的にえぐり出したら、一つ一つ精神的にケリをつけていきましょうね。

   過去の事実は訂正することも、やり直すことも出来ません
   でも、その事実は空間的物理的な事象という意味しかありませんね。

   それをあなたがどう捉え、受け止め、感じ、判断したのか?
   この部分を、校正して、あなたの心の中で再構築するのです。


   いいですね、

   あなたがこころから納得できるように、
   思考と感情の筋道をつけて 、
   それを追体験して、
   すべてを解決済みの過去の事実にしていくこと。

   ...すべてに、ケリをつけていくのです。

   ケリをつけたということは、
   (過去の困難を)乗り越えてきた、
   ...ということなのです。


 どうです、自分を肯定できるでしょう?

 ...自信を持てますよね!


 ひとは考えをまとめるために頭の中を整理することがありますが、
 こころの中を整理することは、ほとんどやりません
 特に、こころの中の、感情の暗闇の部分を納得済みの状態にしてください


 私はこれを「こころの棚卸し」と呼んでいます

 自分の性格を正当に理解するには「こころの棚卸し」をすること以外にはありません。
 とくに、感情を内にため込みやすい女性には絶対に必要なプロセスだと思います。


 トルストイは『アンナ・カレーニナ』の冒頭で、

 「幸福な家庭はどこも似たようなものだが、
 不幸な家庭というのは、それぞれ複雑な事情を抱えている」

 という有名な言葉を記しています。(文章はうろ覚えで正確ではありません)

 
 ひとの性格というのも、これと同じだと思います。

 性格はひとそれぞれ、
 どんな性格であろうと良いのです
 その良い部分が表れれば、中庸に近づくし、
 自分をオープンに開示できるから、理解されやすい

 陰陽の許容範囲をころころと行き来しているものです 


 しかし、マイナス面が出る場合、
 その人の性格的傾向が極端に出る、ということなのです。

 仏陀は「両極端を厭い、離れよ」と語り
 中庸にこそ真実がある
 ...と説きました。


 
 話を単純化しすぎたかもしれませんが、
 このように、一つ一つ検討しながら、
 過去の精神史を書き換えていくのです。


 思考と感情の筋道をつけて、正当に理解していくやり方は無数にあるでしょう。
 それらを具体的に取り上げて行くことも、このサイトの意義かもしれません。


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