インド音楽、父と娘 Ravi Shankar & Anoushka Shankar

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 Ravi Shankar(ラビ・シャンカール) はいわずと知れた世界的に有名なシタール奏者です。


 私がシタールを習っていたのはベナレスでもっとも有名なDasaswamedh Ghat の近くであり、Ravi Shankarの家まで自転車で行けるよと教えられたことがありました。

 Ghat(ガート) というのは、ガンジス川の沐浴場であり、また火葬場でもある場所です。

 この動画で使っているシタールは、ベナレス出身のRhada Krishna(ラーダ・クリシュナ) のシタールです。私も、カルカッタにあるRhada Krishna の工房&ショップまで行って、シタールのストラディバリウスといわれる名品を買ってきました。懐かしいです。

 

「Raga Rangeela Piloo」 Ravi Shankar & Anoushka Shankar


 Anoushka Shankar(アニューシュカ・シャンカール) はRavi Shankar の末娘です。

 Ravi Shankar は世界的な巨匠ですから、娘としては偉大すぎる父に畏敬の念を覚えるばかりでしょうね。

 父の神業のような演奏にはかなわないわ、という風情が見えますね。
 それでも徒弟制度で鍛えられた「根性が据わっている」顔つきです。


 この演奏の後半ではインド音楽の特徴であるjugalbandi (ジュガルバンディー)という楽器同士の掛け合いが良く分かります。シタールがあるフレーズを弾くと、タブラが同じリズムを返してくる、あるいはAnoushkaのシタールが同じフレーズを同じ音程あるいは1オクターブ低い音程で返してくる。その逆の場合もあります。


 彼女は、音楽の世界ツアーをやったり、現代的な技術を使った編曲などもやっています。世界に出て活躍するのが当然という家柄で育った資質がうらやましいほどです。


 彼女の演奏は、父とは違った女性的でメロウな音色の演奏が特徴です。また、上流階級のインド人女性のたしなみである古典音楽の声楽でも一流です。欧米で競演したミュージシャンは、「Anoushka」自身が音楽そのものだ、と賞賛していますね。


 「Naked」 Anoushka Shankar


 Anoushka という名前はロシア風な名前ですね。shka(ロシア語でшka)というのは、ロシアでは愛称で呼ぶ場合の接尾辞です。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』に出てくるアリョーシャ・カラマーゾフ(Алёша Карамазов)の名前はアレクセイの愛称ですね。女性の場合はshkaがつくことが多いです。

 ロシア語もヒンドゥー語も、サンスクリット語から分化している部分があるので、そのせいもあるでしょう。そして、独立後のインドは中立といっても、ソ連の援助をだいぶ受けていますので、文物が流れ込んでいます。

 ロシア語版『カラマーゾフの兄弟』を私はベナレスの露天で見つけて購入し、避暑に戻ったネパールのカトマンズで読みました。カトマンズの常宿であったコッテジ・オーロラの女将さんは日本人で、モスクワ友好大学出身でした。二人でロシア民謡を歌いまくったのが思い出に残っています。

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